聞こえる!響く!宿場町を見下ろす神秘の木霊が聞こえる地蔵岩ヤッホー公園!
道の駅 山陽道やかげ宿
旧山陽道の宿場町として、江戸時代の面影を色濃く残す矢掛町(やかげちょう)。2023年10月27日からは「e-Bikeで やかげおでかけ」として、e-Bike(電動アシスト付き自転車)のレンタルが開始され、宿場町めぐりがより楽しめるものに! 期間は2023年12月17日までの約2カ月間。その貸出&返却スポットになるのは矢掛駅から徒歩約9分の「道の駅 山陽道やかげ宿」と徒歩17分の「矢掛町総合運動公園」です。
電車利用なら「道の駅 山陽道やかげ宿」が断然便利。レンタルできるe-Bike(電動アシスト付き自転車)は、モンベルが独自開発した自転車で3段階のアシストモードを搭載。長距離や坂道もスイスイ進めるので宿場町めぐりにはもってこい! 料金は、3時間+体験チケット1枚付き2,000円(税込)、5時間+体験チケット2枚付き3,000円(税込)。体験チケットは矢掛町の12施設で、入場券・食事券・お買い物券などとして利用できるのでお得です。
早速、旧山陽道の宿場町に出かけたいところですが、ちょっと待った! 矢掛を訪れたなら、ぜひ、ぜひ、めぐってほしいスポットがあるんです! その名は「地蔵岩ヤッホー公園」。その名前からしてインパクトあるでしょ。最高の“ヤッホ~”に会えるスポットなんです!?
自転車を借りた「道の駅 山陽道やかげ宿」からは約7㎞、30~40分ほどの距離。訪れたのは10月下旬。e-Bikeを走らせると田園風景が広がり、あたり一面を覆う黄金色の稲穂の景色がなんとも美しいこと!
地蔵岩ヤッホー公園
この看板が「地蔵岩ヤッホー公園」への入り口。ここからは上り坂、林道のようなコースになるのですが、電動アシストが付いたe-Bikeなので安心です。竹林や広葉樹の森が広がり、緑の森林浴気分を楽しみながらゆっくりと。少しの頑張りは必要だけど立ちこぎすることなく進めますよ。

「地蔵岩ヤッホー公園」に到着。公園といっても広場や遊具などがあるわけではなく駐車場が広がり、東西50m、南北120m、高さ40mもある巨岩・地蔵岩がそびえます。その正面には叫び台が!? 恥ずかしがることはありません! 地蔵岩に向かって“ヤッホ~”と叫んでください。聞こえる、聞こえる!! 響く、響く!! やまびこ、木霊!? 大反響が返ってくるではありませんか。
「地蔵岩ヤッホー公園」の名に恥じない反響音。これは面白い! やまびこや木霊を体験することができる機会なんて滅多にありませんよ。まさに山々と自然の神秘。ぜひ、大きな声で叫んでくださいね。岩はお地蔵さんの形というわけではなく、この巨岩の下にお地蔵さんが安置され、約300m歩けば巨岩の下まで行くこともできます。
眺望もすばらしい! 山の間の向こう側に広がるのが矢掛の宿場町。11月には紅葉にも期待がもてます。
自転車で上ってきた甲斐あって、帰りは緑の木々の間を抜けるダウンヒルが楽しめちゃいます。まさに“ヤッホ~”といえるラクチンさ!
e-Bikeで やかげおでかけ
道の駅 山陽道やかげ宿
岡山県小田郡矢掛町矢掛1988-10
矢掛町総合運動公園
岡山県小田郡矢掛町矢掛342
地蔵岩ヤッホー公園
岡山県小田郡矢掛町南山田
矢掛の本陣と脇本陣とゆべしは!?唯一無二の存在
江戸時代の宿場町の面影が残る旧山陽道・矢掛宿。自転車を借りた「道の駅 山陽道やかげ宿」は宿場町の東端にありすぐの距離。東西に約800m続く宿場町には、蔵造りや商家、なまこ壁、白壁、格子、虫籠窓などの建物が連なり、自転車なら20分ほどでめぐれるので、寄り道しながら宿場町の雰囲気をゆっくり楽しむのがポイント。
旧矢掛本陣石井家住宅
まず訪れたいのは本陣を務めた「旧矢掛本陣石井家住宅」。本陣とは参勤交代時などに大名の宿泊場所となった屋敷。しかも、この本陣に加え脇本陣も往時の姿をとどめ、ともに国の重要文化財の指定を受けているのは、全国的にもこの矢掛町が唯一。
酒造業で財を成した石井家の本陣は、江戸時代中期から後期に建てられたものが中心。その広さは約3,200平方メートルにもおよび、大名が実際に寝泊まりした「上段の間」なども往時の姿をとどめ、酒造業を営むための主屋や内倉、酒倉など十数棟も残されています。
旧矢掛脇本陣髙草家住宅
こちらは、大名に次ぐ家老などが宿泊した脇本陣「旧矢掛脇本陣髙草家住宅」。その規模は本陣に次ぐ約2,000平方メートル。髙草家は代々金融業を営んでいた家柄で、本陣と同時期である江戸時代のお屋敷が現存。
本陣には、江戸幕府第13代将軍・徳川家定の正室である篤姫が、薩摩から将軍家に嫁ぐために宿泊したとされる古文書も残され、矢掛名物の“ゆべし”を100本以上購入したとの一文も!
佐藤玉雲堂

そんな昔ながらの製法で作られるゆべしが、本陣からすぐの天保元年(1830年)創業の「佐藤玉雲堂」にあるんです。矢掛特産の柚を使った“柚餅子(柚べし)”が“ゆべし“の元祖とも伝わり、諸大名などがお土産などに購入して全国に知られるようになったとも。
現在ではさまざまな具材や形をもったゆべしですが、歴史に紐づいたゆべしに出会えるとはちょっと驚き! 佐藤玉雲堂の「ゆべし」は432円(税込)。竹皮に包まれたもちっとしたゆべしは、味噌の甘みとしょっぱさが溶け合い、ユズの香りと風味が心地好く広がる一品なのです。
矢掛の宿場まつり 大名行列

©︎矢掛町
この本陣や脇本陣、佐藤玉雲堂などに加え、多くの店が立ち並ぶ旧山陽道は、2023年11月12日に開催される「」のメインストリート。殿様や姫君はもちろん、奉行や典医、腰元らに扮した総勢80人を超える大名行列がゆっくりと練り歩く姿を見学することも。2023年10月にオープンした「やかげ西町イベント広場」では、各種イベントなども行われる予定です。
旧矢掛本陣石井家住宅(体験チケットは入館券として利用可能)
岡山県小田郡矢掛町矢掛3079
旧矢掛脇本陣髙草家住宅
岡山県小田郡矢掛町矢掛1981
佐藤玉雲堂
岡山県小田郡矢掛町矢掛3084
『e-Bikeで楽しむ江戸時代の宿場町「矢掛町」前編』では、穴場絶景や国の重要文化財など「観る・遊ぶ」スポットを中心に紹介しました。
後編では、ランチスポットやお土産ショップなど、矢掛町の「食べる・買う」楽しみをめぐります!
[Photos by ©︎tawawa]
TAI WATANABE ライター・エディター・ディレクター
10代のころ、自転車でメキシコ・グアテマラを縦断し多くのことを学ぶ。それをきっかけに情報誌・旅行誌の取材を通じて、中南米・カリブ海を中心に世界各国で豊富な取材を経験。海外を見てきたからこそ日本は大好き! 紙とWEB、ふたつの媒体特性に精通した複眼的視点を持っている。
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